研究分野

どんなことをする分野?

災害ボランティアに関するグループ・ダイナミックスを理論的かつ実践的に研究します。災害は、人々のいのちを奪い、くらしに大きな影響をもたらします。また、災害によって、社会に新たな問題が生じたり、災害前から潜在していた様々な問題が露わになったりします。災害ボランティアは、救急救命から復旧、復興、防災に至るまで、地域に生きる人々と一緒に、くらしや社会の改善に向けて活動します。ボランティア行動学分野では、災害ボランティアに焦点を当て、地域社会とそこに生きる人々のくらしのベターメントを目指して、研究室と現場を往復するアクションリサーチを展開します。研究室では、理論的な文献を読んで、実践的に議論します。現場では、様々な実践活動を展開し、理論的に考えます。具体的には、様々な被災地における災害ボランティア活動への参加を通して、災害ボランティアに参加する動機に関する心理学的研究、災害ボランティアの組織化やネットワークの分析といった社会心理学的研究、そして、現代社会における災害ボランティアや災害NPOの動向に関する社会学的研究など幅広く様々な問題に取り組みます。なお、現場での活動については、(特)日本災害救援ボランティアネットワーク(西宮市)と連携しながら進めます。 現時点での主な現場は、以下の通りです(新たに災害が発生すると増える場合あり)。

主なフィールド

岩手県野田村:

2011年東日本大震災の被災地
未来共生大阪大学野田村サテライトを運営しています

兵庫県佐用町:

2009年水害の被災地

中国四川省:

2008年四川大地震の被災地

新潟県刈羽村:

2007年中越沖地震の被災地

新潟県小千谷市塩谷集落:

2004年中越地震の被災地

兵庫県西宮市:

1995年阪神・淡路大震災の被災地

研究室スケジュール

1.講義:「災害ボランティアの集団力学」(理論中心)と「ボランティア行動学」(事例中心)を受講し、災害を中心としたボランティアに関わる様々な理論と事例を学びます。
2.実験実習II(Vセメ):研究姿勢と方法を学びます。具体的な事例を通して、観察と記述、インタビュー法、質問紙法などを学ぶとともに、論文の書き方を習得します。単元ごとに、レポートを提出してもらいます。また、期間中に、指定された被災地を訪れ、教員とともに活動に参加します。
3.実験実習III(VIセメ):研究テーマと現場を決め、研究計画を立てて、実施します。現場には、基本的に教員とともに赴きます。成果は、ミニ卒業論文として提出します。
4.演習:基礎的な文献、および、国内外のボランティア研究、災害研究の最新の研究成果を読んで発表し、参加者とともに議論します。
5.卒業研究:研究計画を立てて、基本的には独自に研究を実施します。研究の様々な段階で、個別指導を行います。
6.その他、他学年のメンバーと自主的研究会を実施します

研究分野の基本方針

1. 社会に生じている問題に実際に関わります。
2.理論的考察を重視します(単に災害ボランティア活動に参加するだけではX)。
3.現場での実践活動を重視します(が、それが単位になるわけではありません)。
4.研究方法は問いません(定量的、定性的どちらでもOK:テーマ次第です)。
5.自由に動くことを奨励しますが、安全、および、現場との調整を徹底します。
6.国内外、研究者・実践家を問わず、様々な方々と研究・実践交流を展開します。